神奈川県横浜市 2026年5月16日(土) 12時〜16時 日帰り【2,000円】

近郊プログラムのご案内:横浜市鶴見区の高台庭園での Garden Party 春の文化祭のお誘い

5 月16日(土)12 時―16 時 【参加費 2,000 円】(雨天の際は5月17日(日)に延期されます)

このプログラムは第6期第2回授業:竹下大学先生「農の目で旅する。農の目で日常を食べる。―積み重ねられた時間ごと、いただきます―」の質問&懇親会場となります。授業は事前にWEB配信されます。

横浜市鶴見区の高台で 70 年続いた日本庭園と西洋庭園でのGarden Party です。
庭園の東、南、西は遮るものはなく風が通り、遠くに横浜みなとみらいを望む芝生を中心に定員 60 人で開催します。

対象は原則生徒さんですが、配偶者やパートナーの同伴歓迎です。
希望の方はその旨コメント欄にお書きください。

参加費に含まれるもの:ノンアルコール飲み物、自家製ベーコン、サーモン燻製、焼き鳥など。

(以下の写真は2024年秋の文化祭からです)

是非お料理または飲み物を持ってきてください。
お持ちでない方はプラス 2000 円で参加できます。

なお、ピザ窯のピザ生地の用意がありますので、トッピング食材を持ってきていただけると、MY PIZZA が作れます。お手製の食べ物、本、手芸などなんでも‘BAZAAR’会場で販売可能です。ぜひお得意の品をご持参ください。

炭焼きコンロは2台あり、焼き物をやっていただける方には炭が用意されています。台所も近いので、IHコンロやオーブンも利用可能です。鍋、釜、盛り付け用の大皿もございます。

日時:2026年 5 月16日(土)12 時-16 時
 (雨天の際は5月17日(日)に延期されます)

場所:神奈川県横浜市鶴見区東寺尾 6-36-11 堀田一芙

アクセス:JR 京浜東北線鶴見駅西口下車 川崎鶴見臨港バスで東寺尾停留所下車すぐ
(06,07番以外)のバスが行きますが、横浜市営バスと間違えないでください
タクシーで 900 円(ひびき橋渡ったたもと左側の家)

東横線菊名駅から川崎鶴見臨港バス鶴見駅行き東寺尾停留所下車、そのまま進むと「ひびき橋」があり、右側手前たもとの家です。

車でいらっしゃる方は駐車可能が 3 台までなので、事前にご相談ください。

皆様の手作りの Garden Party 春の文化祭にぜひご参加ください!
(お支払いは当日)


私たちも参加します!

食の熱中小学校 校長 柏原光太郎

食の熱中小学校 教頭 綛谷久美

食の熱中小学校 給食室担当 山田玲子

ピザ窯のピザ生地の用意がありますので、トッピング食材を持ってきていただけると、MY PIZZA が作れます。

バザーコーナーでは、参加者の製作品であれば食、本等の販売が可能です(販売はご自身でお願いします)

主催者の堀田は日本ミツバチの自家製蜂蜜をバザーに出展します。

飼育の現場もご案内します。ぜひ我が家にいらっしゃってください。

実習ツアー

5月16日の土曜日、素晴らしい青空のもと、第六期生徒さんとそのゲスト、先生たちが約70名参加し、横浜の高台でガーデンパーティが行われました。事前に収録して配信した6期第2回竹内大学先生による講義を語り合う場でもありました。

竹下大学さんの30分実習付き授業登壇時間があり、実習として、スイカの試食比較試食。

1. 日本人が最初に栽培化した作物は「栗」です。約9000年前、アク抜きが不要で栄養価も高く縄文人の主食となり住居の周りに栗林を作り栽培してきた中で、野生の小さな芝栗から現代の大きな品種へと変化しました。私たちの遠いご先祖様たちがやってきた事実を知ると、次に栗を食べる時、9000年の積み重ねへのありがたみを感じるでしょう。江戸時代の浮世絵には、日本橋で荷を運ぶ樽に「剣菱」のマークが見えます。これも同じで、なぜか「剣菱」を味わってみたくなったり、その先に味覚を超えた「おいしさ」が芽生えてくるはずです。

2. 農作物のおいしさは誰が決め、今どのレベルにあるでしょうか? 既に多くの人は「もう十分おいしく、劇的な進化は過ぎた」と考えています。これからは前提条件を変えましょう。おいしさを決めるのは「自分」です。舌だけでなく、器やその周辺の「物語」や「歴史的史実」を知り、脳や心でも味わうことで、おいしさは新たな成長曲線を描き、もっとおいしくなります。

3. 私は「新たな食の楽しみは、品種と歴史の掛け算から生まれる」と言い続けています。これが今日一番お伝えしたいテーマです。これを知ったら農作物はもっとおいしくなり、食材に対しもっと感謝の気持ちが高まりますから。

4. 同じ食材を扱いながらも、食品業界と農業界の間には壁があるというのが実感です。理由のひとつは、品種が開発され種や苗が増えて生産者が生産し商品になって流通する過程において品種名が伝わらないことが多いためです。そのため、食品業界は品種の名前に関心をあまり示さず、品種名に価値を感じずに来てしまいました。

5. 農作物でこの品種が一番と言えるほど好きな品種はありますか? 自分が本当に好きな品種を見つけて、死ぬまでその品種をたくさん何回も食べた方が人生幸せになりますよね。人類が意図的に交雑育種が始めたのは18世紀に入ってから。日本では明治維新以降です。品種改良を行う育種家は、「人類の役に立つために生き物をデザインする探検家」と言えます。育種家であり、トーマス・エジソン、ヘンリー・フォードと並び称されるアメリカの三大発明家の一人、ルーサー・バーバンクは、不味かったジャガイモを「ラセットバーバンク」という素晴らしい品種に改良しました。これが現在、世界中のマックフライポテトに使われています。日常のポテトの背景に彼の情熱を知ったら、その味はより深みを増すでしょう。彼は「育種家は無限界に侵入する探検家である」という素晴らしい言葉を残していて、僕が品種改良の仕事をやっていた時励みになっていました。

6. 農作物が食に与える価値として、栄養機能、嗜好機能、生態調節機能という食の3大機能がありますが、そこへ2つ加えて5大機能で考えてみましょう。1つは国や地域ごとに食べるものや味付けが違い、お祭りや行事などによっても変わる「食文化」。もう1つは、人が集まって同じものを一緒に食べることで人と人との心の距離が近づく「コミュニケーション」です。この5大機能はウェルビーイングに直結していると考えます。そしてすでにお話したように、食材や料理に歴史的史実を足して味わうとよりおいしくなるでしょう。たとえば明治政府が日本人の体格向上のために普及を試みたトマトやタマネギのような西洋野菜は、当初抵抗感のあった日本人は出汁や味噌・醤油の味付けで工夫して自分たちの食卓に取り込んできました。またスイカの大産地だった奈良では、米国品種「アイスクリーム」との偶然の交配から甘いスイカが生まれ、これが出発点となってスイカがおいしくなり、日本中に広まりました。今でもスイカの種子の約8割は奈良県産です。こうした歴史や品種の物語は、至る所に眠っています。

7. 今日の会場の横浜・鶴見の地域は、関東で最初にキャベツとトマトが栽培された地なのです。畑の場所までわかっています。鶴見駅のすぐ近くです。そしてやはり近い新子安は、そのトマトを生かして日本初のケチャップが誕生した場所なのです。

令和元年の一円玉が思いがけず高い価値を持つように、知らないことでその価値を見逃していることが世の中には溢れています。農作物も同じで、知らないだけで損をしていることがいっぱいあります。料理そのものだけでなく、それを構成する食材や品種のルーツ、歴史という「時間」をまるごと味わってみてください。そうすることで、皆さんの日常の食卓は、もっと豊かで、もっとおいしいものに変わっていくはずです。

*******************************************************************************************

会場ではホスト役の山田玲子先生と生徒の堀田縁さんを中心とした調理チームによるおいしい料理やお持ち込み頂いた数々のお料理が並び、出席者は舌鼓を打っていました。

また、バザー、マルシェでは能登の食材や書籍、工芸品などが並びました。

陽光の元、さわやかな5月の風を浴びながら、テントの元に集い、話も弾みました。

ヴィノス山崎さんによるノンアルコールワインの試飲

ガーデンパーティーの授業では、スイカ8品種の食べ比べしました。

スイカを提供してくださったのは奈良の萩原農場さん。スイカの国内シェア5割以上を占めている育種会社です。

外では香りがわかり難いですし、さらにある程度飲み食いした後での食べ比べでしたから、味の比較は難しいだろうなと、正直私は半分諦めていました。こんな条件でワインの試飲をしたらどうなるかと考えていただければ、私の気持ちもわかっていただけると思います。

ところが、さすがは食いしん坊ばかりの食の熱中小学校。大変なコンディションの中でも、アンケート結果からはある程度読み取れる結果が得られました。

A:富士光TR: 大玉、赤肉、果肉柔らかい(昔のシャリ感)、ひと昔前の定番品種。
B:祭りばやし777: 大玉、赤肉、シャリ感優、現在日本で最も多く生産されている品種。
C:AJR: 大玉、黒皮、赤肉、果肉硬い、暑さに強い、今年発売の新品種。
D:TR-40: 大玉、赤肉、果肉硬い、高糖度、来年発売の最新品種。次世代定番品種狙い。品種名は年内に決まる。

E:ムーンフラッシュ: 大玉、黄肉、黒皮、食感よくおいしい黄肉品種。
F:ひとりじめ7: 小玉、赤肉、小玉品種に革命を起こしたひとりじめシリーズの定番品種。
G:夏のひとりじめ: 小玉、赤肉、大玉並の果肉の硬さ。
H:ぷちっと: 中玉、赤肉、果肉硬い、種子が極めて小さく種子を食べても歯にあたることがない種子ごとかぶりつける革命的な品種。

出典:株式会社萩原農場

基本情報としては、小玉よりも大玉の方がおいしい(シャリ感と硬さが優れている)、赤肉の方が黄肉よりもおいしい(味に深みがあり果肉がしっかりしている)があります。また、ブロックスイカ(カットスイカ)の需要が高まっていることから、いつまでも角がしっかりとしている硬い果肉の品種が求められるようになってきています。
A、B、C、Dの4品種で1回目の食べ比べをやり、その後E,F、G、Hの4品種で2回目の食べ比べをやりました。

アンケートの項目は「味」「食感」「また食べたい」の3つで、それぞれ5段階評価としました。
「また食べたい」の結果は下記の通りとなりました。(約27名分)

圧倒的に支持された品種は、5と4をつけた人が88%に達した、小玉の「夏のひとりじめ」となりました。5をつけた人が最も多かったのは、来年発売される「TR-40」でした。

面白いなと感じたのは、硬さに対する好みの違いです。「TR-40」の硬さを好ましいと思わない人も結構いて、ひと昔前の「富士光TR」を好きな人が結構多かったのは意外でした。